2007年08月31日
朽ちていった命
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
NHK「東海村臨界事故」取材班
1999年9月に茨城県東海村で発生したJCO臨界事故で被曝した大内氏の治療ドキュメント。NHKスペシャルで2001年5月に放送された「被曝治療83日間の記録~東海村臨海事故~」の取材を元に書かれたものです。
放射線によって再生機能が損なわれた身体は、皮膚や細胞、血液成分などを生み出すことができなくなります。日々、代謝機能によって古い細胞が捨てられ新しい細胞が生まれてくるという、自然のサイクルがストップ。まさに「朽ちていく」だけという状態になります。
被曝した場合、体が徐々に蝕まれていくイメージがありましたが、その認識は全然違うということがショックでした。被曝したその一瞬、まさに一瞬で致命的なダメージを受けてしまう。淡々とした記述が、その恐ろしさを伝えています。
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